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ちょっと思ったこと/ゆら [◆台湾]

摩亜さんに補足をしていただきました。ありがとうございます。

さて、今回はあくまで私の考えなんですが、って前置きしてから始めます。

ひまわり(太陽花)がシンボルに用いられるようになって太陽花學運(直訳:ひまわり学生運動)と呼ばれるようになった今回の学生運動ですが、報道やネット見ててあれ?って思ったことが少々。

政治に関係することなので、読みたくない方はスルーしてください。


今回台湾に滞在している外国人の何人かも運動の行列に加わっています。
日本人もその中に見かけました(外国での政治活動、特に反政府活動に加わるのは結構危ういとは思うのですが)。

しかし、その日本人(多分)の掲げているプラカードを見てえ?って思ったわけです。
「311の時私たちを助けてくれてありがとう、今度は日本があなたたちを助けます」
311と今回のサービス貿易協定は全く関係が無いんですが…。

そもそも311で力になってくれた人たちが、今回すべてサービス貿易協定に反対してるわけじゃないはずです。
反対してる人は大多数だけれども、賛成してる人も確実にいるわけです。
そもそも当時募金を呼びかける番組に馬総統出演していました。
サービス貿易協定に賛成している人の中にも311の時に助けてくれた人はいると思います。
また、学生のなかにも立法院の占拠自体に反対してる人もいます(これは実際に本人から話を聞きました)。

それから「日本が」って表現もかなり引っ掛かったわけです。
日本人全員服務貿易協定に反対してるんですか?やはり人それぞれ立場があります。
それを日本代表みたいに書いてて、なんだかなーと思った次第です。

個人個人がもちろん応援するのは自由だと思います。反対するのも(双方とも行き過ぎはもちろんだめですが)。
それがちゃんと事情や背景を了解して自分で考えて出した意見であるならば。
ただ、答えを出すのは台湾人です。

日本で台湾を応援しようってデモの写真を見たんですが、これも、なんでデモの写真に日本の国旗がたくさん写ってるの?って思ったのもありました。
デモに参加している人はそれぞれ思惑があります。しかし今回学生が掲げているのは台湾独立ではなく服務貿易協定の撤回です。

ということで、ちょっとここ数日の動きを見て思ったことを書いてみました。


ところで中国のCCTV(中央電視台)で学生が立てこもっている議場の発言台に置いてある運動の象徴であるひまわりを、民進党(与党である国民党と対立して言える野党)の送った「バナナ」と断言しました。
これが本当に見間違えたならいい恥さらしですが、一部では故意に間違えて、学生運動を侮辱、或いは学生運動から目をそらす目的があるのではないか、と言われています。
その報道(新唐人電視台/日本語)

これだけひまわりひまわり言ってるのにバナナは無いわー…と私も思います。

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立法院付近で、馬総統に辞職を求める旗を掲げる人。ありていに言えば、馬はとっとと降りろ、と書いていますが、馬の字の中身が匪になっています。匪はわるものという意味で、たとえば匪賊なんかは盗賊のことですね。こういう表現は漢字圏ならではだな…とかなり感心します。