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最近のはまりもの/ゆら [◆はまりもの]

本

康煕帝の手紙 (〈清朝史叢書〉)

昨年の夏発売の地域振興券、最後はこの本を購入するのに使いました(注文していたのが今日届いた)。

去年の8月にも触れましたが、ここ数年ゆるーくはまっているのが清朝です。



そもそものきっかけは清朝が舞台になったドラマでした。
その後金庸(中華圏で有名な武侠小説家)の小説にはまったり、また小説のドラマ化を見て辮髪(ラーメンマンとかタオパイパイみたいな髪型)に惹かれたり、そんななかで5代目皇帝の雍正帝が気になり始めました。
清朝は満洲族という少数民族が建国した王朝です。
初代ヌルハチ、2代目ホンタイジ、3代目フリン(この時に北京入城)、4代目康熙帝、雍正帝は康熙帝の4番目の皇子です。

父親の康熙帝は中国歴史上最長である61年在位しました。
対して雍正帝は即位時にすでに45歳。在位はわずか13年でした。
が、この人、ものすごい勉強家かつワーカーホリックでした。そして治世に慣れ始めると同時に緩み始めた清朝の綱紀をきゅっと引き締めたのです(具体的に何をしたか長くなるので割愛)。
わずか在位13年とはいえ、雍正帝の存在があってこそ、彼の息子の乾隆帝の時、最大の隆盛が訪れます(その後下り坂に入りますが)。
そんなワーカーホリックなのに、やたらコスプレ肖像画(ヅラ被って洋装とか、和尚姿になってたりとか)が残っていたり、臣下に対しての歯に衣着せぬ割と生々しいやり取りを残していたり(肉筆がたくさん残っているのは近い時代ならでは)といううっかりギャップ萌えを感じてしまったのが今の状態。

面白いです雍正帝の時代。
王朝的には建国から中盤までが一番好きです(三国時代の好きな個所も同じような感じですが)。
中盤から下り坂~民国あたりになってくると寂しいな、と感じてましたが、現在ちょっとずつ手を出してる状態です。

ということで。
入門おすすめ本として2冊ご紹介して締めたいと思います。
『大清帝国への道』は清朝そのものへの入門編として。
『雍正帝―中国の独裁君主』は雍正帝本人とその前後の時代について読みやすい本だと思います(冒頭の『康熙帝の手紙』は論文系なのでちょっと重い(自分自身が読了できるかちょっと不安))。

以上、最近のはまりものでした。

大清帝国への道 (講談社学術文庫) 雍正帝―中国の独裁君主 (中公文庫)