……あ！/摩亜 [ ┣ユーリ!!! on ICE]
前記事からの続き。
そうか、分かった！
ヴィクトルの当初の青写真は、GPFまで勇利のコーチをやって、枯れた自分のイマジネーションとモチベーションを勇利に満たしてもらい、ロシアナショナルに選手として復帰、ユーロを経てワールドで優勝。
翌年のオリンピックのロシア三枠確保！！！
プレオリンピックシーズンなんだから、ヴォクトルが世界選手権に出ないという選択は無いんだよ。
シニアに上がったばかり、演技時間が30秒伸びたことでどこまで善戦できるか分からないスタミナ不安ユリオと、ヴィクトルの影に隠れて目立たなかったとはっきり言われていたギオルギーじゃ、世界選手権に出てもロシアの3枠取れるか分からないもんね。
世界選手権に出るには、ロシアナショナルに出場しなきゃならないから、逆算するとやっぱりコーチごっこの期限はGPFまでだったんじゃん。
ああ、スッキリした。
12話冒頭。
V「ところで勇利ぃ、話って何？」
Y「明後日はいよいよ、GPFのFSだね」
V「……まだ充分巻き返せるよ」
Y「ヴィクトル、今までありがとう。コーチお疲れ様でした」
V「……え？」
Y「ヴィクトルはもう充分僕の為にやってくれたよ。おかげで僕のラストシーズン、全力で挑めた。本当にありがとう」
V「……」
Y「FS当日だと、感情が昂ぶってちゃんと挨拶できないかなと思って。今のうちにね」
V「…………(静かに泣き始める)」
Y「……あれ？ ヴィクトル？」
V「あーあ、勝生勇利がここまで自分勝手な人間とは思わなかった」
Y「ん？ だって最初にGPFまでって言ったのヴィクトルだよね？」
V「もっと俺の力を必要としていると思ってたのに……」
Y「いやいやいや、最初からGPFまでってヴィクトルが言ってたから、僕もそのつもりでいたよ？ だからちゃんとシーズン途中なのに、GPFにピークを合わせたじゃない？」
V「そういう事を言ってるんじゃないんだよ！ 俺は！！！」
Y「だって、ヴィクトルはワールド出る気だっただろう？ ワールド出るなら、ナショナルから復帰しなきゃいけないじゃん！！ ヴィクトルが選手復帰するなら、ここでコーチ契約は終了ってバカでも分かるよ？！」
V「……っ！ 勇利だってまだシーズン後半が残ってるじゃないか！」
Y「僕、GPFで引退するし……。その為にピークを持ってきたんだから」
V「俺コーチだよね？ 何で勝手に引退決めてるの？！！！」
Y「GPF終わるまでの、期間限定コーチでしょ？」
V「ちょ、まっ……、違う……」
Y「ユリオも「お前がファイナル出られなかったら、ヴィクトルはロシアに残る」ってロステレコムで言ってたから、もともとヤコフコーチとそういう約束だったんでしょ？ 今更ごまかさなくていいから、ね、ヴォクトル」
V「ちょっと待って！ 何でユリオ？」
Y「同門の弟弟子なら、ヴィクトルがどういう状況でロシアから日本に来たか知っているんじゃないの？」
V「ユリオは関係無いし！」
Y「イマジネーションが沸かないってヴィクトルの苦悩も知ってたよ。ヴィクトル、僕の為に日本に来たワケじゃないよね？」
V「違うっ！ 俺は……！」
Y「もう充分でしょ？」
V「……勇利、俺の話を聞いて！！！」
Y「この期に及んで、僕のコーチを続けたいなんて言わないよね？」
V「俺言ったよね！ 勇利が引退しなきゃいいのにって！！」
Y「じゃあどうして、いつまでも選手登録しているの？」
V「……それは、GPFが終わってから決めるって……」
Y「……僕、ジャンプ全ミスするくらいメンタルが弱いので、いつ“フィーリングで”選手に戻るか分からないコーチ、……怖い」
V「勇利？」
Y「悪いことばかり考えて、メンタルをごりごり削られていくんだ」
V「勇利！」
Y「だから、ヴィクトルの当初の予定通り、GPFまでで終わらせてよ」
V「……勇、利……」
Y「お互いの為だから、ね？」
V「自分は引退して、俺には現役に戻れって言うのか？！」
Y「戻れなんて僕は言わないけど、オリンピックの枠の為に戻らざるを得ないんじゃないの？ ヴィクトル自身、最初から分かってたでしょ？」
V「お前は酷いよ、……勇利」
Y「……現役もロシアも捨てられないくせに、僕を責めないでよ」
V「俺が、現役を引退してロシアを捨てたら、お前は引退を撤回するのか？！」
Y「出来ないくせに……」
V「そんなの分からない！」
Y「もし出来るなら、あなたはとっくにしているよ」
V「……っ！」
Y「ねえヴィクトル、あなた最高齢なんだから、体は大事にしてね」
V「……そんなことを言って欲しいんじゃない！」
Y「また湯治に来て」
V「はあ？！」
Y「長谷津はあなたが休養するには最高の環境だったでしょう？ スケートし放題で湯治できて、マッカチンともずっと一緒に居られて……」
V「俺は休みに行ったんじゃない！」
Y「休養明けで、一皮むけたヴィクトルを楽しみにしてる」
……という感じで、会話のキャッチボールは出来ないけど、わりかしヴィクトルを追い詰める感じの勇利くんカモン！
って、これで進んだらメリバだよね(笑)。
まあ、救世主が居るとしたらユリオかな。
「GPFまで」の呪いの一端として、勇利に責任感じてくれると良いな。
ユリオ、良い子だし。
そうか、分かった！
ヴィクトルの当初の青写真は、GPFまで勇利のコーチをやって、枯れた自分のイマジネーションとモチベーションを勇利に満たしてもらい、ロシアナショナルに選手として復帰、ユーロを経てワールドで優勝。
翌年のオリンピックのロシア三枠確保！！！
プレオリンピックシーズンなんだから、ヴォクトルが世界選手権に出ないという選択は無いんだよ。
シニアに上がったばかり、演技時間が30秒伸びたことでどこまで善戦できるか分からないスタミナ不安ユリオと、ヴィクトルの影に隠れて目立たなかったとはっきり言われていたギオルギーじゃ、世界選手権に出てもロシアの3枠取れるか分からないもんね。
世界選手権に出るには、ロシアナショナルに出場しなきゃならないから、逆算するとやっぱりコーチごっこの期限はGPFまでだったんじゃん。
ああ、スッキリした。
12話冒頭。
V「ところで勇利ぃ、話って何？」
Y「明後日はいよいよ、GPFのFSだね」
V「……まだ充分巻き返せるよ」
Y「ヴィクトル、今までありがとう。コーチお疲れ様でした」
V「……え？」
Y「ヴィクトルはもう充分僕の為にやってくれたよ。おかげで僕のラストシーズン、全力で挑めた。本当にありがとう」
V「……」
Y「FS当日だと、感情が昂ぶってちゃんと挨拶できないかなと思って。今のうちにね」
V「…………(静かに泣き始める)」
Y「……あれ？ ヴィクトル？」
V「あーあ、勝生勇利がここまで自分勝手な人間とは思わなかった」
Y「ん？ だって最初にGPFまでって言ったのヴィクトルだよね？」
V「もっと俺の力を必要としていると思ってたのに……」
Y「いやいやいや、最初からGPFまでってヴィクトルが言ってたから、僕もそのつもりでいたよ？ だからちゃんとシーズン途中なのに、GPFにピークを合わせたじゃない？」
V「そういう事を言ってるんじゃないんだよ！ 俺は！！！」
Y「だって、ヴィクトルはワールド出る気だっただろう？ ワールド出るなら、ナショナルから復帰しなきゃいけないじゃん！！ ヴィクトルが選手復帰するなら、ここでコーチ契約は終了ってバカでも分かるよ？！」
V「……っ！ 勇利だってまだシーズン後半が残ってるじゃないか！」
Y「僕、GPFで引退するし……。その為にピークを持ってきたんだから」
V「俺コーチだよね？ 何で勝手に引退決めてるの？！！！」
Y「GPF終わるまでの、期間限定コーチでしょ？」
V「ちょ、まっ……、違う……」
Y「ユリオも「お前がファイナル出られなかったら、ヴィクトルはロシアに残る」ってロステレコムで言ってたから、もともとヤコフコーチとそういう約束だったんでしょ？ 今更ごまかさなくていいから、ね、ヴォクトル」
V「ちょっと待って！ 何でユリオ？」
Y「同門の弟弟子なら、ヴィクトルがどういう状況でロシアから日本に来たか知っているんじゃないの？」
V「ユリオは関係無いし！」
Y「イマジネーションが沸かないってヴィクトルの苦悩も知ってたよ。ヴィクトル、僕の為に日本に来たワケじゃないよね？」
V「違うっ！ 俺は……！」
Y「もう充分でしょ？」
V「……勇利、俺の話を聞いて！！！」
Y「この期に及んで、僕のコーチを続けたいなんて言わないよね？」
V「俺言ったよね！ 勇利が引退しなきゃいいのにって！！」
Y「じゃあどうして、いつまでも選手登録しているの？」
V「……それは、GPFが終わってから決めるって……」
Y「……僕、ジャンプ全ミスするくらいメンタルが弱いので、いつ“フィーリングで”選手に戻るか分からないコーチ、……怖い」
V「勇利？」
Y「悪いことばかり考えて、メンタルをごりごり削られていくんだ」
V「勇利！」
Y「だから、ヴィクトルの当初の予定通り、GPFまでで終わらせてよ」
V「……勇、利……」
Y「お互いの為だから、ね？」
V「自分は引退して、俺には現役に戻れって言うのか？！」
Y「戻れなんて僕は言わないけど、オリンピックの枠の為に戻らざるを得ないんじゃないの？ ヴィクトル自身、最初から分かってたでしょ？」
V「お前は酷いよ、……勇利」
Y「……現役もロシアも捨てられないくせに、僕を責めないでよ」
V「俺が、現役を引退してロシアを捨てたら、お前は引退を撤回するのか？！」
Y「出来ないくせに……」
V「そんなの分からない！」
Y「もし出来るなら、あなたはとっくにしているよ」
V「……っ！」
Y「ねえヴィクトル、あなた最高齢なんだから、体は大事にしてね」
V「……そんなことを言って欲しいんじゃない！」
Y「また湯治に来て」
V「はあ？！」
Y「長谷津はあなたが休養するには最高の環境だったでしょう？ スケートし放題で湯治できて、マッカチンともずっと一緒に居られて……」
V「俺は休みに行ったんじゃない！」
Y「休養明けで、一皮むけたヴィクトルを楽しみにしてる」
……という感じで、会話のキャッチボールは出来ないけど、わりかしヴィクトルを追い詰める感じの勇利くんカモン！
って、これで進んだらメリバだよね(笑)。
まあ、救世主が居るとしたらユリオかな。
「GPFまで」の呪いの一端として、勇利に責任感じてくれると良いな。
ユリオ、良い子だし。
