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重要文化財記念日・おまけ/摩亜 [ ┣刀剣乱舞]

審神者「極んばちゃん、お肉はいかがでしたか?」
極んば「美味かった! 噛まなくても溶ける肉なんて初めて食った!!!」
審神者「うんうん、A5ランク和牛の霜降りだからね」
極んば「……そうか。…………奮発してくれたんだな……」



審神者「まんばちゃん達の約2週間前(6/9)に、お爺ちゃんの国宝指定記念日があってね……」
極んば「国宝か、さすがに天下五剣だ」
審神者「その時にお爺ちゃんが強請ったのが……」
極んば「待て! その話、俺には関係無いことだろうな?」
審神者「まんばちゃんにお願いしたいんだけど……」
極んば「だが断る!」
審神者「え~~~、「主の為なら」っていつも言ってくれるじゃん!!」
極んば「主の為なら何でも切ってやるぞ? 三日月を切れば良いのか?」
審神者「違うから! お爺ちゃん泣いちゃうから止めてあげてっ!!!」
極んば「……」
審神者「お爺ちゃんの望みを聞いて、まんばちゃんが良ければ叶えてあげて? まんばちゃんが本当に嫌だったら無理強いはしない」
極んば「ふう、……話だけは聞いてやる」
審神者「ありがとう、まんばちゃん」

審神者「お爺ちゃんね……」
極んば「……」
審神者「自分が修行を終えて帰ってきたら、まんばちゃんと一緒に戦闘に出て、遠戦で庇ってもらうのが夢なんだって」
極んば「……………………は?」
審神者「極んばちゃんがカンストしてたら、自分とは一緒に戦闘に出てくれないかもと、やきもきしてた」
極んば「…………そんなの、あんたの采配次第だろ」
審神者「主が編成したら、お爺ちゃんの為に頑張ってくれる?」
極んば「そりゃ……、あんたが言うなら……」
審神者「まんばちゃんが嫌々だったら、千年お爺ちゃんには直ぐバレるよ」
極んば「……」
審神者「……嫌?」
極んば「何で、天下五剣ともあろうものが、そんなささやかな望みなんだ?」
審神者「質問に質問を返すのはズルいな」
極んば「……すまない。だが……」

審神者「修行から帰ってきたこぎちゃんが、毎日自慢するんだって」
極んば「……自慢?」
審神者「三条みんなの前で、「総隊長が庇ってくれた」だの「背中を預けた」だのと、それはそれは饒舌に……」

極んば「小狐丸はそんなことをべらべらと喋る奴だったか?」
審神者「待ち焦がれていた修行だから浮かれたのか……」
極んば「……」
審神者「または、折られかけたことへの意趣返しか」
極んば「…………それは、…………穏やかじゃないな」

審神者「まんばちゃん、お爺ちゃんに好意を持たれるのは迷惑?」
極んば「あんたも理解していると思うが、あいつが執着しているのは、映画や舞台で見た『理想の山姥切国広』で、俺や2振り目じゃない」
審神者「それが切っ掛けだったとしても、お爺ちゃんは理想を押し付けることはないと思うよ」
極んば「俺の羊羹を勝手に食っていたが?」
審神者「あーーーー……」
極んば「……な?」
審神者「やっちまったなじじい」
極んば「俺とあの舞台の同位体の共通点なんて、初期刀ってだけしかないんだが……」
審神者「うちのまんばちゃんは近侍を外れたことも無いし、あそこまで内省的じゃなかったしね。……あ!」
極んば「なんだ?」
審神者「清光っちゃんと仲が良い!」
極んば「うん、それな!」
審神者「あとは、……お爺ちゃんから教わった事とか……は、無いかー」
極んば「無いな」
審神者「そっか」
極んば「そうだ」

審神者「……元は同じ山姥切国広なのに、本丸ごとにずいぶんと個性が出ているよねぇ」
極んば「同じ本丸だって、俺と2振り目だと大分違うぞ」
審神者「世の中に星の数ほど本丸があって、ほぼ同じ数の山姥切国広が顕現しているとしても……」
極んば「ん?」
審神者「うちの子たちが一番可愛いっ!!!」
極んば「……あんた、酔ってるのか?」
審神者「自分の本丸の子たちが一番可愛い!!!」
極んば「……分かった」
審神者「まんばちゃん、照れちゃって!」
極んば「その時が来たら、三日月の願いを叶えよう」
審神者「まんばちゃん?」
極んば「自分の本丸に顕現した刀剣男士は、みんな可愛いんだろ、あんた?」
審神者「……うん、可愛い」
極んば「三日月だって、可愛いんだろ?」
審神者「………………うん、……可愛ぃ」
極んば「……ま、一緒に戦闘に出るくらいなら」
審神者「まんばちゃんって、本当に優しいよね」
極んば「……きっと止められるから、兄弟には絶対内緒だからな」
審神者「ありがとね、まんばちゃん」
極んば「旨いステーキの礼だ……」

posted by 摩亜 at
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