二択/摩亜

今まで知らなかったけど、本当に花粉症辛い。
熱は無いのに、風邪と似た症状でデロデロ溶けてる感じ。←語彙力。

審神者「ぶえぇぇっくしょん！　っあくしょん！　ちっくしょう！！！」
近侍「……へくちっ」
審神者「……っ！　え、今のクッソ可愛いくしゃみ、まんばちゃん？！！！！」
近侍「すまん、鼻がムズムズして……っくちっ！」
審神者「ああ～、それは主の花粉症のえいｋ……べえぇぇっく、しょん！！！」
近侍「……何か目も、痒い」
審神者「あっ！　こすっちゃダメだよ！」
近侍「だが、痒くて……」



審神者「はいまんばちゃん、長谷部と膝丸どっちが良い?」
近侍「何だ？　藪から棒に？」

審神者「ほら、まんばちゃんの目薬を買った時に、一緒に買った長谷部と膝丸。まだ開けてないから、好きな方をまんばちゃんにあげる」
近侍「選びにくいし使いにくいんだが、……俺の目薬は無いのか？」
審神者「まんばちゃんの目薬は主が愛用しています」
近侍「あ、そうなのか……///」←嬉しそう。

審神者「二刃のどっちって考えるから選びにくいんだと思うよ。機能で選んでみたらどうかな？」
近侍「機能？」(首こてん)
審神者「(どっちゃくっそ可愛いなおい！)どっちも刺激は無いので、目薬初心者向きだね。長谷部のはコンタクトレンズ特化かな、お膝のは高保湿の潤い特化」
近侍「こんたく？」(逆側に首こてん)
審神者「(ぐふううっ)……んー、機能的にはお膝の方が症状に合っているみたい」
近侍「そうか、じゃあ、膝丸の目薬をもらおうか」
審神者「はい。――でまんばちゃん。自分で目薬させる？」
近侍「っ！　これを目に刺すのか？」
審神者「字が違うからね。目に『点す』の」
近侍「？？？」
審神者「(誰かに点してもらうのも萌えシチュだけど、花粉症の今、そんな余裕は無い)はーい、主が見本として点してみるので、真似してね」
近侍「分かった」←真剣
審神者「目薬を逆さにして軽く押すと一滴出てくるから、それを目の中に入れる」
近侍「……軽く？」
審神者「強く押すとどばっと出てくるから、気を付けてね」
近侍「分かった……あれ？」←どばしゃと目周りを濡らす。

この後、点す度に目を瞑る近侍の目薬レッスンが延々続く。
お爺ちゃんが点したそうに手をわきわきさせていても、審神者が補助に指名したのは当然の堀川国広。

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