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ヴィクトル・ニキフォロフへの反論/摩亜 [ ┣ユーリ!!! on ICE]

公式ガイドブック読んでたら、勇利について「進退についてヴィクトルに相談しないで勝手に決める思い込みやすいところも」と書いてありました。
二次創作を見ると「話があるんだ」「終わりにしよう」がヴィクトルのトラウマになっているのがデフォルトのようになっていたり。
な~んか、いきなりコーチ解任を言い渡されたヴィクトル可哀想って風潮が強いけど。
でも、ソレっておかしくない?

だって、12話通して見りゃ分かるけど、最初から「グランプリファイナルまで」って期限切っていたのヴィクトルだからねっっ!!!!!
勇利にそれを突っ込まれても、「もっと俺の力を必要としているかと思った」と、あさってな答えを持ってきて話を逸らせていたが、12話に至るまで節々に「グランプリファイナルまで」って期限がこれでもかって出てくるもん。
そりゃ勇利が、グランプリファイナルで終わりなんだと思い込んでいても仕方が無い、ヴィクトルは文句言えないよ。
――という検証。

1話⇒「グランプリファイナルで優勝させるぞ」
フィギュアのシーズンは前半がグランプリシリーズ、グランプリの最後がグランプリファイナル。まだここ前半戦。
その次に後半の大きな大会への派遣を決めるべくナショナル、その後に日本だったら「四大陸(840P/GPFより格上)」(ロシアなら「ヨーロッパ選手権(840P)」)、そして最後に「世界選手権(1200P/最上位=オリンピック同等)」と試合があるワケです。
正直、世界選手権(1200P)に比べたらGPF(800P)なんて、全ッ然大会の格が低い。
GPFの優勝者より、世界選手権4位の方が、ポイント上ですからね!!!
だからクリスが「世界選手権(ワールド)に標準を合わせてる」と紹介された。
それなのに、ピークをGPFに持ってこいと言うのは、それ以降はコーチをやらずに自分が選手復帰する気満々ですよと取られて当然。

2話⇒同門のユリオがヴィクトルを語って曰く「自分にイマジネーションが沸かない」と悩んでいたから、その打開策として長谷津へ来たとの事。
そのくせ、ユリオから「俺が勝ったらロシアに帰って俺のコーチになれ!」と言われたら、簡単に承諾してしまう。
助演男優ユリオのセリフ及びヴィクトルの軽い反応から、面白ければ別にどっちのユーリでも良いんじゃん? 勇利に固執しているワケじゃないのね? 勇利の為じゃなくて結局ヴィクトル自身の為のコーチごっこなのね?
……と、自己評価の低い勇利に刻み込まれても仕方無い、無神経な会話をしていました。

5話⇒「勇利はGPFにピークを合わせて調整するのが第一」
ここでもGPFにピークを合わせろ、ですね。

6話⇒「クリスの為に早く選手として戻ってこい」「ヴォクトル、本気でコーチやってんのぉ?」
という問いかけに何のフォローも入れないどころか、試合前にナーバスになっている自分の教え子放ったらかして、ロシアの女子選手と楽しそうに会話してましたね?
それつまり、コーチを遊びでやっていると肯定しているんじゃないの?
それに、試合前の教え子連れて生もの食って飲んだくれて介抱させるとか、それコーチじゃないよね?

7話⇒「表彰台に上れなかったら、俺は責任取ってコーチを止める」
本気かどうかの問題じゃなくて、最っ低のコーチだとしか……。よくこんな言葉出てくるわ。無神経極まれり。むしろ人間性疑うレベル。
こんな試すような事言うから、余計にコーチとしても本気度を疑われるワケです。
多分、主にヤコフから。

8話⇒記者から自分の進退を聞かれて「GPFが終わるまで、今後の事は一切答えない」と発言したり。
弟弟子のユリオは勇利に「お前はここでみじめに負けるんだよ、ヴィクトルにはこのままロシアに残ってもらう」と言ってたり。
モスクワ大会になってもまだ、本人もGPF終わるまでは進退について発言しないと言ってるし、もっと酷いのがユリオですよね。
ここで勇利が負けてGPFに出られなかったら、そこでヴィクトルはコーチを止めてロシアに帰るのが既定路線として話してます。
普通にシーズン契約なら、GPFに出られなくても、その後にナショナル、四大陸、世界選手権があるんだから、ここで勇利が負けたところで、ヴィクトルがロシアに帰るなんて話にならないワケですよ。
こうしてまたロシアの兄弟弟子コンビが、サブリミナルどころか正面切って堂々と勇利に「ヴィクトルのコーチはGPFまで」と「期間限定」を植えつけているワケです。
また「ヴォクトル」コールに、選手を放ってニコニコと手を振っている辺りも、コーチとしてあり得ない行為なので、選手復帰を考えていると思われても仕方ない。

9話⇒「引退までお願いします」「勇利がずっと引退しないと良いなあ」
……師弟のすれ違い。
というか、このシーズン始まる前、勇利はもう引退を噂されているし、年齢的に引退しても全然おかしくないんですけど。それをヴィクトルはどこまで知っていたんだか。
まあ、それはさて置き。
そんなに勇利のコーチを続けたいなら、まずメンタルの弱い教え子への示しとして、「お前のコーチに専念したいから、自分は現役を引退する」と明示しておくべきだよね。
『休養中のトップ選手=未だに復帰が待たれている現役選手』という肩書をぶら下げながら、コーチごっこしているから覚悟も何も見えない。
少なくとも、勇利には見えない。
この時点で、「GPFの後に引退を表明して、勇利のコーチに専念する」とか言っていればね。そりゃ「終わりにしよう」がトラウマになっても仕方が無いと、ヴィクトルに同情したけどさ。

12話⇒「グランプリファイナルまでってヴィクトルが言ったんじゃないか!」に明確な返事無し。
これまでヴィクトルにもユリオにも、「GPFまで!」と散々吹き込まれていたから、勇利はその覚悟を持って自分の引退までを考えたのに、ボロボロ泣かれながら逆切れされ、二次創作界では完全に勇利がヴィクトルにトラウマ植えつけたという体になっている。

いやいやいや。
そりゃ、お互いに意思の疎通が出来ていない事が一番の問題だけど、勇利が「GPFまで」と自分の中で期限を切る判断材料としては、これでもかってくらい伏線張られていますぜ?

ヴィクトル、コレオグラファーとしては大変に優秀だと思うけど、コーチとしては勇利から慰謝料を請求されるレベルよ? 選手のメンタルを傷付けたってね。モチベーション下げたり。
コーチ料を請求したら、7話だけでもヤコフやチャオチャオから、「コーチ料を取るとか図々しい」「お前が勝生勇利に、コーチ業の授業料を支払うべき」と説教喰らうと思います。


賛否両論あると思いますが、個人的にはヴィクトルの「協調性0」にはもう、拍手喝采ですね。
※だからと言って、ヴィクトル嫌いじゃないよ。好きですよ好き。うん、マジマジ。

posted by 摩亜 at
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